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お茶飲みしましょ!まずは一息。更新もまったりです。


by ittouan

夢に出会う年

新年あけましておめでとうございます。
皆様にとりまして、かけがいのない豊かな恵みの一年でありますよう。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

って、たいへん遅くなりましたが、旧暦では今日が新年なんですよね。
皆さんはどんな新年を迎えられましたか?
とにかく旧暦正月というのは、もう1回仕切り直しができそうで、私はなんだか嬉しい。^^

さて、新年にあたって考えたこと。
今年の私のテーマ、いえ願いは『夢に出会う』です。

昨年末、続けざまにく夢という言葉が胸に響いてきました。
夢に向かって進む素敵な人たちの生き様や言葉が次々に紹介されるのを目にして。
そういえば、私、夢って持ってないな。。。
なんだか、ふと、寂しくなりました。
そしてこの歳にして、いえ、この歳ならではの夢が欲しくなりました。
とは言うものの、夢を持たなきゃとか、ましてや夢を探そうなどというのも違うみたい。
そう、、、出会いたいと思ったのです。
日々の暮らしの中で、いつかふっと心に響いてくるような、そんな出会いができたら。
出会えたらいいな。
私だけの素敵な夢に。
あれ?これ自体がもう夢なのかな。


皆さんは、どんな夢を抱えていらっしゃいますか?
2009年、あなたの夢が大きくあなたに近づきますよう!
# by ittouan | 2009-01-26 20:54 | つぶやき

お宝づくし

京都での法事も終わって、帰りがけに奈良へ1泊してきました。
正倉院展とお茶会が目当てでした。

お宝づくし_f0104590_21502963.jpg


正倉院展を見るのはは昨年に続いて2回目ですが、
今回もいにしえから伝わる宝物の数々に目が釘付けでした。
木画細工の施された見事な紫檀の双六局、聖武天皇遺愛の精細な彫刻の尺八、
そして遥かシルクロードを渡ってササン朝ペルシアからもたらされたガラス器。
どれもうっとりするような美しさでした。

中でも、時の貴人が身に着けていた帯の華麗な装飾にはびっくりしました。
細かい刺繍に色ガラスやら真珠やら水晶をつけて、さらにその先端に金銅製の
ミクロな細工がしてあるのです。
もっとも紫皮裁文珠玉飾刺繍羅帯残欠(むらさきがわさいもんしゅぎょくかざりししゅうらのおびざんけつ)っていう名前自体にもビックリでしたけどね。
なんとかならんのかいな。^^

1200年もの時を経てなお、私たちを魅了するものたちの不思議。
なによりも、それを守ってきたことの凄さ。
そして、今回もう1つ感じたこと。
それは、、、、
ものを見るということは、本当に見る人次第なんだろうな、ということ。
特にこのような古いものを見るには想像力が不可欠だもの。
見る人の数だけの、いにしえがあるということかな。


正倉院展の展示物についてはこちらでご覧になれます。
# by ittouan | 2008-10-28 22:37 |

時代祭り

京都へ着くと、ちょうどその日は京都三大祭りの一つ、時代祭りでした。
あいにくの雨でしたが、初めて見る祭りにわくわく。
明治から平安までの時代を遡って、延々と行列が続きます。
坂本竜馬の役なんかには拍手が沸きます。^^

時代祭り_f0104590_22172214.jpg

    女性のこういう姿はいいですね。


時代祭り_f0104590_21203066.jpg

    しずか御前。セブンイレブンを行く~


時代祭り_f0104590_21195793.jpg

    平安人たち、ちょっと疲れてます。ん?なぜか幕末の人が前にいたりして、、、??


こんな風に衣装を身にまとった人を通してそれぞれの時代に思いをはせるのも
いいものですね。なんたって、わかりやすい。
写真には撮れませんでしたが、個人的には中世から古代にかけての
庶民の衣装が興味深かったです。
ちょっと得した気分の、今回の帰省でした。
# by ittouan | 2008-10-28 22:36 |

マイ ジンクス

いつの頃からか、私にはあるジンクスがあります。
思い起こせば、もう15年以上続いているみたい。
それは、、、
『旅行の前には具合が悪くなる』というものです。

自分でそう思っているからなるのだと言われたこともあるけど、
具合が悪くなるまでは、毎度のことながらそのことは
すっかり忘れているのですよ。
行くことだけを楽しみにして。
でも、直前になるとたいてい風邪をひくか、胃が痛くなります。
旅行といっても、ほとんどの場合実家への帰省がメインの私、
母たちが用意してくれたせっかくの料理や楽しい酒盛りを横目に
たいてい1日は寝込むことになります。
『あんたって人は~』と、毎度家族もあきれ顔。

でも、そういえば会社の旅行とか、友人同士の旅行の時は
大丈夫なことが多いなあ。。。
もしかして私、、、、
無意識に親に甘えたいだけなの?
えーっ、この年で、まさかねー。

前回最期に風邪ひいたのは1月の中旬。
母が北海道からやってきて二人で韓国旅行に行くときでした。
熱が下がらず、それでもせっかく予約したのだからと
フラフラしながら行ってきました。
やっぱり母に迷惑かけました。


今夜から夫の実家である京都へ発ちます。
法事があるのです。
もちろん甘えようも、そのつもりもないのに、、、、
2日前から体調悪く、あきらかに風邪の初期症状。。。
昨日・今日、薬飲んで寝てました。

ひーん!!!
誰かこのジンクス、解いてくださ~い!


というわけで、1週間ほど留守にします。
帰ってからまたおしゃべりしましょう。

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# by ittouan | 2008-10-21 16:00 | つぶやき

恋慕渇仰

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俳優緒方拳さんの突然の悲報は
ここ数日私の胸に言い知れぬ寂しさを落としている。
大好きな俳優さんだった。
私にとって、ちょっと特別な人だった。

若い頃は個性的なクセのある役が多かったが、
晩年は穏やかでチャーミングな人間味のある役が印象に残る。
緒方さんのことを求道者とか修行僧のような人だと、誰かが語っていたが、
もう少し、その生き様を私達に見せて欲しかった。

15年ほど前に、たまたま緒方さんの著書『恋慕渇仰』を買い求めたところ、
そこに書かれている文章、彼の生み出す書や焼き物に、あっという間に魅了された。
特に書に関しては、生まれて初めて、心に文字が意味を持って迫ってきた気がした。
書というものに少なからず興味を持つようになったのは、
緒方拳さんのおかげと勝手に思っている。

そして緒方さんを想うとき、必ず胸に去来する面影がある。
緒方さんは亡くなった私の父に、似ていたのだ。
特に30~40代はじめのころの、ちょっとした表情がそっくりだった。
父は49歳という若さでこの世を去った。
生きていたら今年72歳、緒方さんより1歳上だ。
どんな風に年をとっていたのだろう。
父の晩年は残念ながら幸せなものとは言いがたいものだったが、
あるいは長い年月を生きていたなら
緒方さんのように格好良くとまではいかなくても、
それなりに幸せな老人になってくれていたのではないだろうか。

緒方さんの訃報を聞いて、この書がすぐに浮かんだ。
私も何人もの人の骨を拾ってきて、思う。
神さまはなぜ、骨だけが残るように作ったのだろう。
緒方さんの骨、きっとこの書みたいに堂々と立派だったろうな。

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骨を拾う時にいつも、なんてつまらない入れ物に骨が入ってしまうのだろう、
誰もが同じ白い入れ物に、と思っていた。

やきものの土を手にした時、ごくごく自然に出来上がってしまったのが壷だった。
骨壷にしてはでかい。
自分の作った壷に、野の花や、渋柿の枝をほうりこむ。
字を書く。よくぞ男に生まれけり、と撫でさすっている。
あまり女の人の作る壷はみかけない。何故かな。

死ぬということは残った人の中に生きるということだ。
自分の中に、逝った人々を生かし続けるということだ。

        『恋慕渇仰』  緒方拳  より




奇しくも今日10月10日は父の24回目の命日です。
どこか似た面影を持つ二人の人を偲び、
緒方さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
# by ittouan | 2008-10-10 16:30 | つぶやき