幻の釜茶を訪ねて~泉村
2006年 06月 10日
これは釜炒り茶をつくる機械ですが、現存するものが
日本にもう数台しかない貴重な釜なのです。
この釜でつくられる青柳茶は今ではもう
幻のお茶とまで言われています。
熊本泉村でこの青柳茶をつくっておられる船本製茶さん。
先日ご縁あってこの名人をお茶仲間数人で訪ね、生葉を持参して実際に機械を回してもらい、その全工程を見せてもらったのです。
まずはお茶でも!と言われて、奥様の手作りの漬物や煮物をお茶請けに、銘茶をいただきました。さっぱりした中に幾重にも広がる香りの余韻。
蒸しのお茶とも他の釜炒り茶とも違う味わいに一同感激。
お昼はいったん移動してこの日のもう一つの楽しみ、「茶房やませみ」さんでのランチ。
各種里山セミナーなどを開催し、すてきなスローライフを実践されておられる幸山ご夫婦のご自宅兼茶房は手作りの温もりいっぱいのログ調ハウス。いただいたのは「釜茶漬け」と地元の食材を使った手作り料理。
釜茶漬けはこんがり焼いたおにぎりに釜炒り茶をかけていただきます。
んーっ、焼きおにぎりの香ばしさとさっぱりとした風味の釜炒り茶が絶妙!ご夫妻とのなごやかな会話もご馳走です。
午後からは製造に入り、詳しい説明を受けながら実際にお茶づくりの工程を体験。
といっても、機械がまわっている間はまたまたお茶会。
船本さんの友人で、釜炒り茶のもう一人の名人戸高さんも来てくださり、
楽しいお茶談義はいよいよ盛り上がっていきました。
船本さん(右下)の笑顔とお話に、お茶への深い愛と情熱を感じました。
緑深い山と清流があるだけの静かな里山。
そこで納得のいくお茶づくりを細々とそして大切に続けて
おられるご夫妻の真摯なお姿に、胸が熱くなる思いです。
船本さん、詳しいご指導とあたたかいおもてなしを本当にありがとうございました。
どうぞいつまでもお元気でこの素晴らしいお茶を作り続けて下さいね。
全国にこのお茶を毎年心待ちにしている人がいるのですから。
えっ、青柳茶ってどんなお茶かって?
そもそも釜炒り茶とは?
そうですね、ご存知ない方がほとんでしょうから
お茶そのもののお話はまたいつかゆっくり。(^^)
by ittouan
| 2006-06-10 22:14
| お茶